原発について思う

原発、再生エネルギーについて書いていきたいと思っています

原発の寿命

こんにちは。淳です。


快適な生活を送るため、自然災害の恐ろしさ、原発の危険性、核ゴミの廃棄の難しさなどについて書いていきたいとおもいます。

玄海2号機の廃棄について

原発の寿命


 原発の寿命は原則40年とされている。それを延長する場合は、原子力規制委員会の許可があれば、最長20年の延長を認めている。
現在、廃炉が決定している原発は国内に24基ある。
では、原発を廃棄するには、どれくらいの費用と期間を要するのであろうか。
九州電力玄海2号機(佐賀県)の廃炉には、約365億円の費用と30年程度の期間ががかかる見通し(https://gennpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/1001/ 2019年は新たに再稼働する原発はゼロに)より。

 
  玄海2号機は、玄海1号機と同じ出力55.9万kWの比較的小さな原子炉を持つ。それでも、これほど巨額の費用と年数を要するのである。
しかし、この目論見は甘いのではないかとの指摘もある。廃炉には900億円くらいはかかるというのが普通だとの見解もある。
玄海2号機は、九州電力の発表では、1981年3月30日に運転が始まり、2021年3月に、ちょうど40年で運転満了を迎える。そして、運転期間を延長するには、2020年3月31日までに、原子力規制委員会に申請を行う必要がある。しかし、2013年に施行された「特定重大事故等対処施設」(特重施設)を満たすのは難しいと判断し、2015年に廃止を決定した1号機とともに、廃止することにしたのである。

 
「特定重大事故等対処施設」(特重施設)

 

「特定重大事故等対処施設」(特重施設)とは、2001年9月11日に起きたニューヨーク世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んだように、テロリストから原発を守るための法律である。原子力規制委員会は、「特重施設は安全対策のバックアップとして、原子炉格納容器破損防止に対する信頼性をさらに向上させる」と報じている。また、「原子炉建屋及び特定重大事故等対処施設が同時に破損することを防ぐために必要な離隔距離(例えば100m以上)を確保すること、又は故意による大型旅客機の衝突に対して頑健な建屋に収納すること」とも規定している。
九州電力は、玄海2号機はこれに対応できる十分なスペースが確保できないこともあり、廃炉することにしたのである。


 玄海2号機は1976年に建設がはじまり、約5年間で営業運転を開始している。その建設費は1,236憶円である。廃棄するのにまた巨額の費用が掛かかり、建設する何倍もの、おそらく10倍ほども時間がかかるものなのである。

 

それでも、原発はなお必要なのであろうか。