原発について思う

原発、再生エネルギーについて書いていきたいと思っています

韓国の東京オリンピックボイコットと汚染水

福島第一原発の汚染水


韓国の反応


韓国が、「東京オリンピック放射能で危険。選手や応援団、観光客が放射能にさらされる。また、放射能に汚染された食物を口にすることから、東京オリンピックは取り止めた方がいい。それでも開催するのなら、韓国選手の食べ物は、直接自国から運び入れる計画もあるという」
徴用工問題や不買運動,NO NO JAPAN等の国内運動の続きかと思っていたら、なんと、IOCのバッハ会長の直訴にまで発展した。
そんなに気になるのなら、ボイコットした方がいいのではないか。とも思うが、……。
韓国の言い分はともかく、福島第一原発で汚染水が増え続けているのは事実である。一時は一日150トンもの汚染水が発生したが、地下水等で、現在でも約80トンもの汚染水が湧いている。
その増え続ける汚染水を排出することなく、タンクの増設につぐ増設でしのいでいる。しかし、それも、後3年が限度だという。

 

トリチウム


汚染水にはトリチウムが含まれている。では、そのトリチウムとはいったい何者であろうか。トリチウムとは、自然界にも存在する水素の仲間で、3重水ともよばれる。

 

トリチウムは、宇宙空間から地球へ常に降りそそいでいる「宇宙線」と呼ばれる放射線と、地球上の大気がまじわることで、自然に発生します。そのため、酸素と結びついた「トリチウム水」のかたちで川や海などに存在しています。雨水や水道水、大気中の水蒸気にも含まれており、富士山周辺における地下水の年代測定にも活用されています。また、人の体内の水分量と、日本の水道水や大気中に存在するトリチウムの量から試算すると、水道水などを通じてトリチウムを摂取することで、人体内にも数10ベクレルほどのトリチウムが存在していると言えます。(経済産業省 資源エネルギー庁HPより)


体内では均等分布で、生物的半減期が短く、エネルギーも低い。こうしたことから三重水素は最も毒性の少ない放射性核種の1つと考えられ、生物影響の面からは従来比較的軽視されてきました(ウィキペディアより抜粋)

 

トリチウムは、「放射性物質」の一種です。ただ、トリチウムが放出する放射線の種類は、「アルファ(α)線」「ベータ(β)線」「ガンマ(γ)線」といった放射線のうち、β線のみです。このβ線は、薄い金属板などでさえぎることができます。さらに、トリチウムが放出するβ線はエネルギーが弱いため、空気中を約5mmしか進むことができず、紙1枚あればさえぎることが可能です。(経済産業省 資源エネルギー庁HPより)


通常の状態で、トリチウム半減期は12.32年である。とすれば、2023年には、海に放出してもそれほどの影響はないのではないのか、とも思われる。

 

予防原則


しかし、UCバークレー物理学教授で、米国エネルギー省顧問のリチャード・ムラー氏はいう。『一部に、「予防原則」――状況が不確定な場合、もし安全を重視しすぎて間違ったとしても、その逆よりはよいという考え方――を支持する人はいるからです。』

 

風評被害


そして、風評被害がある。これはもう情緒的なことなので、理屈は通じない。それに、もし悪意を持って風評被害を流すつもりなら、どんな屁理屈でもくっつける事ができる。
漁業に携わる人たちが一番恐れるのがこれである。
韓国などは、いまだに福島、群馬等の福島第一原発周辺の土地で生産される生鮮食品は輸入禁止である。